--.--.-- スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006.02.21 パリの香り、夢みるピアノ
パリの香り、夢みるピアノ―パリ音楽院と原智恵子に学んで
パリの香り、夢みるピアノ―パリ音楽院と原智恵子に学んで中井 正子

ショパン 2003-04-18
売り上げランキング : 220,378
おすすめ平均star


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


図書館で借りて読みました。
「のだめ」を読んで、「コンセルヴァトワール」ってのはどんなとこか、
ピアニストを目指す若者の生活がどんななのか、興味津々だったんです。
で、図書館で偶然目についたので、読んだら、
なんか「のだめ」に出てくるようなエピソードが出てきて驚き!
もしかして所長はこの本読んだんじゃないかしら、と思う始末(笑)

中井正子さんのことはまったく知らなかったのですが、
この本はとても楽しく読み進められました。
難関の東京芸大の附属高校在学中、周囲の反対を押し切り17歳で単身パリに留学。
コンセルヴァトワールのピアノ科を全員一致の1等賞首席で卒業。
数々の国際音楽コンクールで賞を受賞。
国内外でリサイタル、オーケストラと共演。
活発な演奏活動と共に、後進の育成にも力を注いでいる。

こう聞くと、なんとも華やかですごすぎる経歴の方ですが、
パリ留学中と前後を中心として書かれたこの文章を読んでいると、
率直な文面で、その頃の心情や学んだことがひとつひとつ綴られていて、
とても爽やかな気持ちになりました。
何か一生懸命に取り組む人は、美しいし、輝いてる。
そして、必ずいい出会いがあるんですね。

以下は、「のだめ」とこの本を読んでのひとりごとと「へぇ~」なことをちょろっと。
ネタバレ含むかもしれません。
まずコンセルヴァトワールのこと。
中井さんが留学していた70年代は、
フォーレ、ラヴェル、ドビュッシーといった作曲家が現役で活躍していた直後に
コンセルヴァトワールで学んだ教授たちが教鞭をとっていたそう。
作曲家の意図を「楽譜」としてではなく「音」として受け継いできた、
というようなことが書かれていました。
すごい時代だったんですね。

当時から「十代なかばから後半の優秀な子どもたちが世界中から集まるのがコンセルヴァトワール」だったみたいです。
そう考えるとのだめはやはり年齢的にかなり特殊なんですかね。
ピアノ科では、
読譜力の基礎となる「ソルフェージュ」と「初見」、分析力を養う「アナリーゼ」が必修で、
初見とアナリーゼのクラスで一年目に修了証書をとると、
初めて室内楽のクラスをとることができたらしい。
のだめが通う今は変わったのかな?
順調にいけば三年目に卒業試験が受けられて、一等賞が取れれば卒業、
二等賞だった場合は翌年もう一度チャレンジが可能で、
最長5年間在学することができる、との記述がありました。

コンセルヴァトワールでは「教えるのは演奏家」という原則があるそうで、
教授の先生がコンサートなどで忙しいときはレッスンが長期間お休みになってしまったり、
レッスンの内容も相当ハイレベルになる、らしい。
生徒の理解が不十分だと、せっかくの高度の教えがもったいない。
だから、そこを補うのがアシスタントの先生。
のだめのオクレール先生にもアシスタントの先生いましたね。
中井さんが教えを受けたアシスタントのムニエ先生はすごく面倒見が良い方だったそうです。
悩みに悩んで、研究科に入ってからはその方に師事されたみたいです。

のだめ的エピソード?って思ったのは、
中井さんがコンセルヴァトワールの一年目を終えたとき、教授のロリオ先生に、
「スイスの避暑地のホテルに行って、毎晩コンサートをしてきて」って言われた事件。
中井さんは「もったいないことに」このお話を断ってしまったそうですが。
こいうのってフツウなの?(笑)

それと、ロリオ先生がいつも言っていたこと。
「恋人は作りなさい、恋はしなくちゃ。」
どこかで聞いたことがあります(笑)
続きがあります。
「でも結婚はしなくてもいい。それから、もし結婚しても子どもは産んじゃだめよ。ピアノが弾けなくなるから」
先生は演奏家としての生き方を身をもって示していた、と中井さんは書いてます。

あと印象的だったのが、
中井さんの人生を大きく変えたであろう原智恵子先生の言葉。
「演奏家っていうのはね、人がどう思ったのか知らなくちゃいけないのよ。
その人がちゃんと演奏を聴けているかどうか、正しいか正しくないかは関係ないの。
自分が弾いたものに対して相手がどう思ったのか知っておきなさい」

うーむ。
自分だけが満足していては「ひとりよがり」になる。
かといって、お客さんのために自分の信念がない演奏は演奏とは言えないし、
やりすぎると個性や自由度が失われてしまう。
これは今後ののだめに絡んできそうな課題かなぁと勝手に思ってしまった。

ほかにもなるほど~と思ったことはたくさんあったけど、
このへんにしておきます。

なんか変な感想になっちゃった(苦笑)
こんなふうに書いていますが、
中井正子さんの生き方が、素直に興味深く、おもしろかったんですよ。
「芸術家」というか「表現者」にすごくあこがれます。
私は自分なりの表現方法を模索中なのかもしれんなぁ。
Secret

TrackBackURL
→http://cocolone.blog21.fc2.com/tb.php/219-c9b50fe8
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。