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2006.04.16 Pay it forward.
ペイ・フォワード―「可能の王国」
ペイ・フォワード―「可能の王国」キャサリン・ライアン ハイド Catherine Ryan Hyde 法村 里絵

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映画のほうを観たいなぁと思って、ずーっとそのままになってた。
図書館で見つけたので借りました。
昨日の夜中一気に読んでしまった。
小さく控えめにきらめく宝石のような本でした。

「世の中をよくするにはどうしたらいいか考え、実践しなさい」という社会科の課題。
12歳のトレヴァーは、すばらしいアイディアを思いつく。
まず、3人に親切な行いをする。
次にその3人は、ほかの3人に自分の受けた親切をお返ししていく。

「そしたら9人が助かるでしょ。そのお返しが27人にいく…。
そうやってどんどん親切の輪が広がっていくんだ」

表面的には失敗に見えたかのようなこの計画は、
トレヴァーの知らないところで、じわじわと広がって、やがてアメリカ全土へ。
トレヴァーのアイディアは単純明快で、とてもすてき。
「世界平和に貢献したい」とか「世界を変える」とか。
そういう人はたくさんいるけれど。
効果的なアイディアを思いつく人、具体的な行動に移せる人が一体どれくらいいるだろう。
それより、まず自分の周りの人に力になることが大事なんじゃないかな。
トレヴァーのアイディアは、グローバルなだけでなく、
周りの人たちが幸せになることも達成しているところがすごい。

ついつい、トレヴァーの「ペイ・イット・フォワード」計画に目が行きがちだけど、
トレヴァーのお母さんと社会科の先生であるルーベンの心の交流、
とても良かった。
それもトレヴァーの計画のうちのひとつなんだけど。
それぞれの理由で傷ついた2人。
お互いに相手から見下されているのではないかと恐れ、
最初の出会いはあまりいいものじゃない。
でも、2人はお互いがそう考えていたという事実に気づき、
2人は徐々に近付き、向かい合って心を開いていこうとする。
幸せの絶頂に大事件が起こるのだけども、
やがてお互いを認め、必要としていることをごまかしきれなくなり、
それを乗り越える。
なんとも軽々しく書いてしまったけど、
その愛の過程が、2人の「癒し」の過程であったことは確か。
人間の感情のひだが丁寧に描かれていたから、そう思えた。

相手を無条件に許し、認めることは、大変なことだ。
やっぱりそこにあるのは、人間の信じる心であり、愛なのかなと思う。
(そんな言葉で片付けてしまうのはイヤだけど。)
だからトレヴァーの運動は広まり、成功したんだろうな。
最後は本当に衝撃的だった。
あまりにもドラマティックで、悲しい。
でも、虚しい気持ちにならなかったのは、
この世界に確かに残ったものがあるから。

本の構成は、手紙を入れたり、インタビューを入れたり、
いろいろな人の視点で描かれていて、それがとても良かった。
映画ではどうなってるんだろう。
また観てみようと思った。
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